2018/07/14

Live2D3.0はじめて講座のおしらせ

Live2D、使ってみたいけどどうしたらいいかわからない。
触ってみる勇気が出ない。
そんな方に向けて、

Live2DCubism3.0のFREE版で、自分の絵(ミニキャラ)を動かしてみる!

というのを目標に、

  • パーツ分けをできるだけ簡単に!
  • ポリゴンの打ち直しとか難しいことはしない!
  • でもどうやれば動くかはなんとなくわかる!
という生放送講座を開催します。Live2Dを触ってみたかったけどいまいち重い腰が上がらなかった人、ぜひ見に来てくださいね。

開催日は7/27(金)21時ごろから
1時間程度、youtubeで行う予定です。

過去行ったバージョン違いの同内容の講座はこちら。

今回作るのは、こんな感じのムービーが作れるモデルです。
※解説の関係でイラストはミニキャラ限定にさせてください。
縦に伸びたり、腕を振ったりするようにもできます。
動いたり表情を変えたりする見本はこちらの動画をご覧ください。表情の変化を加えたりはしていますが、体の構造は同じものとなっています。

そして、大事なお願いなのですが
生放送を受講する前に、やっておいてほしいことが3つあります。
当日のスムーズな進行のために、よろしくお願いいたします。


①Live2D Cubism Editorをダウンロード・インストールしておく



公式サイトのダウンロードページからダウンロードできます。
シリアルを入力せずに起動するとFREE版として起動できます。


②事前資料のダウンロードをしておく


こちらから事前資料をダウンロードしておいてください。
http://firestorage.jp/download/72e3c5543f4a904532739cbe6b80a8ced1f33adf

中身は以下の3つです。
【読み込み見本.psd】:読み込み直前の統合した状態です。イラストが描けない人はこちらを使って受講してもOKです。
【見本.png】:切り分けの見本図です。
【モデル完成見本.cmo3】:今回作成するモデルの見本です。

③イラストを描く。


※今回は「ミニキャラ絵限定」の講座とさせていただきます。

事前資料の【見本.psd】のように各パーツを分けて、背景のない状態のpsdファイルにしておきます。
※カラーモードはRGB、あまり大きすぎない(長辺1000ピクセル程度)画像にします。

パーツの分け方の参考画像を用意しておいたので、【見本.psd】と合わせて参考にしてみてください。


以上、ご協力よろしくお願いいたします。
開催当日を楽しみにしています!

2017/12/07

Live2Dイベントalive2017にてセッション登壇しました


こんにちは、神吉です。

先日、Live2Dの公式イベント「alive2017」が開催されました。
たくさんのLive2D本社、採用企業の方のセッションがあったなか、私もユーザーの一人として登壇をするという、なんとも光栄な機会をいただくことと相成りました。

「Creation:『想像』の一歩先へ」と題して、Live2Dを専門学校で教えることとその効果、そして自分自身がLive2Dに与えてもらったもののことを、Live2Dの基本的なTipsの話も交えつつお話しさせていただきました。Live2Dは、絵を動かすだけでなく、物語を演じる役者に変えることにできる技術です。Live2Dを学ぶことによって、たくさんの未来が開けてきたのを見ました。


今回、セッションの発表原稿とスライドの全文を公開させていただきますので、当日参加できなかった方、セッションが見れなかった方もよろしければご覧ください。

発表原稿: https://drive.google.com/open?id=10k2ih2HtGz-pth20SwP1WsE8aixPVnPD
スライド: https://drive.google.com/open?id=1oFRU5E6MgAHMEJhM8Y5vEwNdy-iktt1Z


また、当日Live2D公式の相談所ブースで、導入の相談をした人向けにCubism3入門用のおすすめマニュアルとして「Live2D Cubism3モデリングbook」を配布していただいていました。現在冊子版は在庫がなしの状態なので、もらった人はラッキーです!(冬コミに合わせて再版します)もしすぐほしいという方は電子版がありますのでよろしくお願いします。

今年はあとでもう一つうれしいご報告ができそうなので、お楽しみに!

2017/10/18

漫画描き視点のDell Canvas 27レビュー

こんにちは、神吉です。

Dell Canvasを導入しました!

今日は色々迷った挙句Dell Canvasを購入、使い続けようと思うに至ったので使用感とか購入前に気になっていたことがどうだったのかを書いていこうと思います。
補足情報として私の液晶タブレット歴は(すべてcintiq)21UX→13HD→MobileStudio13(現役)です。外仕事先で22HDも使っています。

13HDにしたころからペン性能とドットピッチのおかげで絵自体は細かく描けるのですが、特に漫画の仕上げにすごく(体感2倍くらい)時間がかかるようになってしまい、これはもしかしたら大きい液タブのほうが漫画には向いているのかもしれない…と思い、購入に至りました。
購入前にいろいろ情報を集めていたのですが、ClipstudioPaintで本格的に書いたイラストや細かい使用感についての情報が少なかったので(あと実機展示がアキバヨドバシのみ)購入を迷っている人の参考になれば幸いです。

■2値イラスト(ClipstudioPaint)


とにかく漫画、白黒絵がすっきり描けるようになりたかったので、いつもの感じで白黒絵を描いてみました。
全体
600dpi原寸 
プリント見本

こんな感じです。プリントサイズ(A4であまるくらい、断ち切りまでなら投稿用もOK)で見本を表示しながら細かい部分を書いていくことができます。線はプリントした線よりやや画面上では太る印象ですが、設定次第でもっと近づけることもできそうです(カラーもやるので色合わせはこのへんで妥協しました)
視差は13HDと同じくらいかなと思いました。

●よかったこと
○原寸表示で書ける
○ベゼルがいい具合に広いので横に左手キーボード置いても平気
○全体のシルエットがとりやすいので手戻りが少ない
○画面がきれい 個人的にはCintiqの20インチ以上モデルのどの液晶よりきれいだと感じました。比較してにじみが少なくあんまりギラギラもしていないです。

●気になったこと
△ゆっくり書いたときの線のブレが大きい(後述)
△ON加重がcintiqよりも大きいのでやや力を入れて書かなければいけない
△たまにペンボタン上の入力がデフォルト(消しゴム)になって、かつ消しゴム状態のまま戻らなくなる?(ツールパレットをポチポチしてたら戻るけどたぶんバグです)

■MobileStudio13との比較


ちょうどモバスタで8k、2kの比較をしていたイラストがあったのでこれにDell Canvasで描いた物を加えて比較してみます。

プロペン2が筆圧8k、クラッシックペンが2kの入力です。同じ下書きを使ってペン入れをしています。プロペンはon加重がとても小さく、かつ弱い筆圧で書いてもほとんどぶれません。なので細い線はすごくきれいに描けます。
いっぽうデルキャンバスのペンはジッターが大きく同じように細いタッチで描こうとするとかなりぶれます。ですがおおむね普通の筆圧・速さで描いている分には特に問題はなく、細かい部分も手ぶれ補正をやや強めにして拡大して描くとまあ許容範囲かなという感じなので、ファームウェアのアップデートに期待しようと思います。

以上、総合的には使っていけそうな感じでしたのでこれからはモバスタと併用して使っていこうと思います。トーテムについてなんも言ってないですが左手デバイスで十分足りているのでどうするかな~~と悩んでるところです。定規をくるくるできるみたいなので慣れたら試してみようかなと思っています。

※10/30追記
ジッターについての追加情報です。手振れ補正の「速度による調整」をオフにする、自分と相性のいいペン先と保護シートの組み合わせにすることでだいぶ改善ができました。エレコムのペーパーライクフィルム(少し寸足らずだけど22HD用)とエラストマー芯を使っています。

■これから買う人に


タッチ使わなくて差額数万円・液晶よりペンの書き味を重視するならワコムのほうがおすすめです。タッチ使うとなると差額が大きくなるのでこっちを選んでもいいかも。
また、デフォルトがAdobe RGBで印刷用を描くには鮮やかすぎるので買ったらカラーモードをsRGBにしたほうがいいです。
小さめサイズから乗り換える人は通常サイズのキーボードを置く場所がなくなるので、左手デバイスの導入か小さなキーボードを購入しておいた方がいいです。ちなみに21UXのときには小さいのを買って左上あたりに引っ掛けて使っていました。

■おまけ


購入前に気になっていたこともおまけに書いておきます。

  • ケーブル周りはどうなってるの?
  • MobileStudioのドライバ消さなきゃダメ?
  • cintiqのペンは使えないかな?
  • そもそも置けるのかな?
以上です。一つ一つ書いていきます。

●ケーブル周りはどうなってるの?


左上のうらに差し込み口がまとまってます。
ちなみに差込口の幅がやたら狭いので特に電源は差し込むのめっちゃ大変でした。
USB-Cは映像出力もできてるはずですがワコムリンク経由での映像・USB-Aへの出力はできませんでした。


●MobileStudioのドライバ消さなきゃダメ?


同じワコムだからかとくに消さなくてもよかったです。

●cintiqのペンは使えないかな?


13HD(intuos4~相当)以降のペンは反応しませんでした。intuos3のペンはもううってないので試しようがないのが残念。
ペン先は普通に使えます。ステンレス芯とかもいける。

●そもそも置けるのかな?

メジャーでイメトレして大掃除したら置けました!大きさは45センチ×75センチくらいです!!


以上、しょうもない事ですが気になって試してみたことも書きました。何か質問があれば可能な範囲でお答えもしますのでtwitterの@rikakまで投げてください。


■※10/30追記 ペンの購入について


元々ペンは予備がないと安心できないタイプなのでペンの追加購入をしてみました。

現在の購入方法ですが
  1. 本体購入後の問い合わせ(注文の確認メールに記載)からペン購入希望の連絡をします
  2. 担当者から電話があり、その後見積もりのメールをもらえます
  3. 見積もり確認後、注文書としてFAXを送ります
  4. 電話がきて購入方法の確認、メールで購入方法の連絡があります
  5. 振込確認後、2週間程度で発送
となっているみたいです。

価格は11500円(税別)でした。
ちょっと高いかな~…でも個別対応の修理部品扱いだとこんなものかな~という感じです。
ちょっと困ったのは購入方法で、2回電話のやり取りが必要で届くのに2週間かかり、これではペンがいきなり壊れて困ったときになかなか購入できない…!と思ったのでオンラインでも購入できるように要望を出しておきました。ペン先もワコムのもので代用できるんですが一応純正品も購入できるように要望を出しています。
(※購入方法・価格等はブログに記載しても大丈夫と許可を得ています)

11/11追記 ペン届きました。入金から10日で発送でした。

2017/09/24

Live2D Cubism3.0で作成したモデルを旧モデル形式のデータに変換する方法

こんにちは。神吉です。
Live2D Cubism3モデリングbook、ご好評いただいてとてもうれしいです。
Cubism3のモデリングはすごく楽になったのですが、一つだけ問題点があります。
それは…

プログラミング初心者にはアプリを作ることがまだ難しい事!

それと、Live2Dで作成したモデルを読み込めるfacerigも、3.0のモデル対応はまだで、2.1で作成されたモデルのみとなっています。他にも、ハルちゃん等の多くの公式モデルやLive2DLibraryで配布されている多くの旧バージョンで制作されたモデルのモーションで動かすことができません。
ということで、今回は、Live2D Cubism3で作ったモデルを旧モデル形式に変換する方法を解説します。


■2.1モデルに書き出してみよう!

2.1で使えるモデルにするには、「テクスチャ」を生成して書き出す必要があります。
上のメニューから「テクスチャアトラスを編集」ボタンを押し、テクスチャのサイズを選びます(2048でいいと思います)



テクスチャアトラス編集画面になるので、自動配置にします。マージンは広めの30くらいにしといたほうがいいです。



「メニュー」→「2.1用モデルデータ(cmox)として保存」を選択、名前を付けて保存します。

facerigやアプリに使用するmocファイルに書き出すには、「メニュー」→「組み込み用ファイル書き出し」→「mocファイル書き出し(2.1用)」を選択し保存します。

ここまでは出来る人も多いかもしれません。でも…

しーん…

viewerに入れても動かないじゃん!
ってなると思います。

■同じ名前のパラメータが、どうして旧バージョンのモーションでは動かないの?

そこで、書き出したモデル(左)と動くモデル(右)のパラメータを比較してみましょう。

なんかちがうぞ…

パラメータに書かれている文字が変わっていると思います。
これはViewerが「角度Xにあたるパラメータだ!」「目の開閉にあたるパラメータだ!」と判断したものだけが日本語(パラメータ名)で表示されています。Viewerが「このパラメータなんなのかよくわからない…」ってなったものはアルファベットでの表示になっていますし動きません。

このアルファベットが「ID」であり、プログラム上でパラメータ自身の名札となるものです。
IDはパラメータパレット上では確認できず、パレット右上のボタンから「パラメータ設定」で見ることができます。



でも、そうだとしたら作ったパラメータのID全部入れ替えるのかぁ…?!



って思いますよね。私も思いました。
そこに大いなる福音が…!!



ということで、ID変換機能を使って変換します。
「メニュー」→「モデリング」→「モデルのIDを変換」をクリックします。
ダイアログが出るので、2.1用に変換します。


mocファイルに書き出しを試してみると…

やったぜ!

動きました!

書き出したファイルはそのまま2.1で書き出したものと同様に使えます。
これで「Live2D Cubism3.0モデリングbook」を使ってモデルを作った方もfacerigやティラノビルダーでつかえるファイルが作れますね!
よいLive2Dライフをお送りください!!

※注意※

書き出しの時に少しだけ気を付けておくポイントがあります。

●3.0の機能は使えません!

グルー機能の効果は消えてしまい、パスもcmoxにしたときに消えてしまうので注意してください。

●デフォーマの変形が微妙に変わっています

デフォーマの変形の仕様が微妙に変わっていますので、どうしても継ぎ目などがおかしくなる場合はインスペクタパレットで「ベジエ編集のタイプ」を「Cubism2.1方式」にして編集し直しましょう。


●すべてのオブジェクトをパーツの中に入れておく

パーツの中に入っていないオブジェクトは一番前に作られたパーツに入れられてしまうので表示順がおかしくなります。

もし表示が変になったりした場合はこのあたりをなんとかするか、テクスチャアトラスを作る時のマージンをしっかりとるようにしましょう。

2017/08/08

Live2D週末講座まとめ本「Live2DCubism3モデリングbook」


先日行った週末講座のまとめ本をつくりました。
Live2Dの最新バージョンとなるCubism3のバストアップモデリングの基本を学べる本です。現在主流となっているCubism2.x系に書き出しても使用できるモデルの制作法を紹介しています。
イラストを描くところから解説しているので初めての人でもOK!です!
※本としてわかりやすくなるように一部解説を追加したり解説順を入れ替えています。

紙の本はコミックマーケット92で頒布します。
8/11(金)「トゲトゲ団」さま(東7た02a)に委託
8/12(日)「GALVAS」(東7す35a)
関西では9/3開催のこみっくトレジャー30にて頒布します。
「GALVAS」4号館 オ29a
価格は800円です(ダウンロード版は500円)

ご購入はこちら!

■booth(紙の本もあります)
■Kindle(kindleが購入できる国ならどこでも購入できます)
■DLsite

サンプル

本文で解説しているデータのサンプルはboothで配布しています
※内容のサンプルは購入ページをご覧ください

[内容]

01 [Live2Dについて] 
Live2Dの仕組みについて
02 [イラストを描く]
パーツの切り分け、読み込み前の確認
03 [Live2D Editor基礎]
読み込み、オブジェクトの整理、顔角度Z
04 [デフォーマで作る表情 ]
デフォーマを使用した表情の作り方
05 [アートメッシュで作る表情]
アートメッシュを使用した表情と髪ゆれの作り方
06 [立体的な表現の作り方]
角度XYなどを立体的に動かす仕組みと作り方
07 [体の動きを作る]
呼吸、体YZ
08 [アニメーション]
モデルのモーションを作り、動画にする方法