こんにちは。またまた神吉です。
Live2Dで色々作って遊んだり教えたりしております。
2日目に、「1枚絵からうごイラを作ろう!」という記事を書かせていただきました。
今回も、初心者さん向けの記事になります。
パラメーターをつけて、よーし動かすぞ!となりアニメーターに取り込んだときに、CGアニメの初心者なら誰でもぶち当たる壁があります。
どうやって動かすの…?!
ポーズは何とか作れる、秒数にポーズを指定したらいいのかな?
……ととりあえず適当に入れてみると、こんな感じになると思います。
「うごいたよ!」「お、おう…」
これでも、初めてはとても嬉しいものです。
でも、もう一歩先の自然な動きにするには、キーフレームアニメーションの基本と人体の動き方への理解が必要になります。
聞きなれない言葉がでてきましたが、「キーフレームアニメーション」とは、CGアニメーションで動きを作るときの基本になるものです。1秒を何分割かして(フレーム)ポイントごとに動きを割り当てることで、途中の動きはソフトで自動的に作ってくれます。MMDとかもそのような動かし方ですね。
参考: 3DCG初心者のためのCGアニメーション講座【作り方・方法編】 | 俺CG屋
キーフレームアニメーションで動きの設定をするときには、動きの開始する時間と終わる時間、数値(と、補完曲線)を意識する必要があります。Live2D Cubism Animatorでは、補完曲線は自動で設定されますので、動いている時間と動いていない時間のことを意識して作っていくようにしましょう。
開始時間を設定しない場合と設定した場合の動きの違いです。
さて、生きている人間っぽく見せるために一番大事なこと…それは何かというと、私は「呼吸」だと思っています。生き…息だけに…いやなんでもないです。
ということで、呼吸数について調べてみると、成人で15~20回/分…3~4秒に1回となっています。
参考: ナースのためのモニタポケット知識/5.呼吸の測定
個人的には呼吸間隔が6秒くらいのゆっくりでもそんなには気にならないのですが、3秒よりも少なくなるとなんとなく見ていても苦しくなる感じになってしまう(頻呼吸は24回/分)ので、大体4~5秒くらいで呼吸を設定してみます。息の吸い始めにまばたきも設定しました。
呼気(吐く)のあとで呼吸の休止期間を作っています。
これを基本として、動きを設定していきます。先ほどの腕を胸の前に持っていく動きをつくります。
腕の動きはじめを息を吸う動きに合わせて、動き終わりを息を吐く動きに合わせてみます。
腕の動きに合わせて、肩が上がる動きを追加しました。
※パラメーターの画像はないですが、息を吸うときにびっくりして口をあける動き、吐くときに笑う動きを追加しています。
次に前半の呼気にあわせて、「な~に?」といった感じの口の動きを入れます。
な→笑顔の開いた口 に→笑顔の少し開いた口
その他、微妙に顔を傾けたり目に表情をつけたりするとこんな感じになります。
さらに、体の動きに合わせて髪の毛のゆれなどを入れて微調整して完成です。
いかがでしたでしょうか?
自然なアニメーションには、リズムがあります。
そして人間の体のリズム……呼吸だったり、心臓の動きだったり、体の柔らかさだったり、運動力だったり、性格だったり、色々な要素が組み合わさっています。をの一つ一つを表現することで、キャラクターの個性を表現することができます。
それを割り出す基準のひとつが、呼吸です。
そのほかにもアニメーションをつけるときに使う人体の生理現象は色々あるのですが、それはまたの機会にということで、今日はここでおしまいです。
今回作成したアニメーションファイルはこちらにアップしましたので、よかったら参考にどうぞ。
明日は10日目でnaotaroさん!がんばってください!
今回の素材はLive2D公式サンプルデータ集から、「ハル」ちゃんを使用しました。
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